NikonCollege 〜お伝えします、私のフォトメソッド〜 に参加してきました
NikonCollegeの中級者向けの講座に行ってきました。
写真家の方が教えてくれる「私のフォトメソッド」。座学中心の講座です。
いつもの「お散歩スナップ講座」はとにかく撮影して講評を受けるという実践的なものですが、ここらで改めて写真の撮り方について勉強してみるのも良い時期なのかなと思い受講しました。
そういうわけで、割と気楽にお勉強のつもりで参加していたのですが。。。。
初回講座の最後で先生が、
あ、来週は皆さんのコレだ!という「作品」を3枚持ってきてください。
講評しますから (ニッコリ
と言って終わったんです。
( ̄▽ ̄;) エッ... 講評?????
っていうか、先生「作品」って言った???
「写真」じゃなくて「作品」って言ったの???
(; ̄ェ ̄) (; ̄ェ ̄) (; ̄ェ ̄)
まさに青天の霹靂とは、このこと。
とにかく最近撮ったものの中から、上位3枚の写真を持って行きました。
(注:作品と呼べるものではありません)
講評の回で知りましたが、コンテスト思考の参加者が多いみたいですね。講座が始まる前に個別に相談されている方もいました。またしても来る場所を間違えちゃったかも?です(笑)
とりあえず持って行った3枚は「イルカ」「紅葉ライトアップ」「江川海岸」。
そして以下、先生とのやりとりです。
<先生>
これは潜って撮影したのですか? まあ、水族館だったとしても人には「潜って撮った」と言っても良いと思いますよ(笑)。イルカにピントも来ているし、よく撮れましたね。
<僕>
水族館で撮っています(八景島シーパラダイス)。光があったので、構図を決めてイルカがファインダーに入ってくるのを待ちました。ちょうどイルカが潜り込んで来たので夢中でシャッターを切りました。連写だったので、この前後に20カットくらいあります(笑)。まあ、偶々ドンピシャカットがありましたねw
<先生>
まあ、偶然だったということですが(笑)。
そうは言っても偶然を掴むためには準備が必要なわけで。構図を決める、連写の設定をしておく、そう言った準備のおかげですよ。よく撮れたと思います。
<先生>
う〜ん。。。この写真は、我々からすると
「色の無い写真」
という扱いになってしまうんですね。一見鮮やかに見えるのですが。。。紅葉の赤ってもっと色々な赤があるはずなのに、彩度上げすぎじゃないかな?
<僕>
僕はコントラストと彩度高めが好きなんですよ。撮影時はアンダーが潰れると嫌だったのでポートレート(PictureControl)にしたのですが、結局どちらも上げてしまいました。確かにヒストグラムでも赤は飽和していました。
<先生>
色の階調性って大事ですよ。彩度上げすぎると日本人には「ケバく」見えちゃう。ああ海外にはこのような色彩を好むお国柄もあります。話変わりますが「桜」もピンクに調整しちゃう人が多いんですね。ほとんど白なんだけど、薄っすらとピンクが乗るか乗らないかぐらいが良いんです。
<先生>
綺麗な写真ですね。もっと露出を下げても面白くなったかもね。
<僕>
ええ、でもこれよりも下げちゃうと左下が潰れちゃうんですよ。
<先生>
いやいや、それなら切っちゃえば良いのです。この写真の綺麗なのはココなんだから(写真の枠内) 、あとはどうだって良いでしょ(笑)
あと対岸の工場がハッキリと見えてますね。う〜ん、私なら煙突から横に出ている煙を生かしたいなぁ〜。逆光で良い雰囲気を出してるじゃない。
<僕>
あ、ああ、、嗚呼。。。そうですか。。。ハハ σ(^_^;)
<先生>
これ撮った時に他の焦点距離を試しましたか? カメラのモニタを見た時、自分の意図した場所にフォーカスがきているが確認していますか? どこが綺麗で他に省けるものがないか検討しましたか? モニタを拡大表示させれば、削ぎ落とした時の絵も確認できます。「ただ撮れた」で終わってしまうのではなく、他に何か別の可能性がないか絶えず検討していますか? フィルム時代と違って、今は現場でできることが沢山あるんですよ(笑)
帰宅してトリミング調整した写真が下です。
露出を-1.0EV下げて、WBを5200K(晴天)→4800Kに変更しました。
ああ〜、こっちの方が全然良いですね(笑)
この撮影時は江川海岸の電柱を撮りに行っていたので、対岸の工場など全く眼中になかったです。撮った時にモニタは見ていますが、明暗をヒストグラムで確認してるだけです。ピントはおろか、どこが削れるかなんて考えたこともありませんでした。
なるほどな〜、コンテスト思考の人はそういうレベルで考えてんだぁ〜
と思いましたw ァ,、'`ヽ(ˆ▿ˆ;)ノ,、'`'`,、
その他、先生が言っていたことおぼえがき。
(1) 露出はマニュアル撮影の方が良い
絞り優先で露出補正をしても、光の状態によってカメラの決める露出は変わってしまう。マニュアルであれば光の状態に関わらずカメラの露出は安定する。従ってあとは画面の構図に集中して撮影できる。
(2) 焦点距離は画面の遠近感により決める
レンズを望遠側にズームすると遠近感が失われ密集感が出てくる。マラソンなどは望遠側を使うことで選手の密集感を表現できる。遠くを撮るのに望遠と思いがちだが、写真の遠近感を決める要素として焦点距離を選択すること。遠い、近いは自分の足で動くこと。
まあ正直なところコンテストだなんて恥ずかしくて言えませんけど、
5年後くらいに応募できるようになれば良いなぁ〜
と思ってたりはしてます (チラッ チラッ